酸化機構 3つとも一応解説します ホスファゲン機構ではトレーニーなら一度は耳にしたことがあるであろうクレアチンという物質が登場してきます ここから難しい&ややこしくなってくるので頑張りましょう!!!! ホスファゲン機構 ホスファゲン機構は 短時間もしくは高強度の運動をした時にATPを産生する機構です 例えば、高負荷のベンチプレスや100mダッシュなんかですね 上の条件以外でも、強度によらず すべての運動の開始時に動員される機構でもあります(ちょっとではありますが) このエネルギー機構は ADPとクレアチンリン酸がクレアチンキナーゼの酵素反応を伴ってADPからATPを再合成します (余談ですがアーゼは酵素をキナーゼはリン酸化された酵素のことを言います) なんのこっちゃわからないと思うので ATPの分解と再合成を図で解説しますね 復習になりますが、下の図の機構でATPは筋肉へエネルギーを送っています さっき見たやつですね これが繰り返されるとATPはどんどんなくなってしまい、筋肉にエネルギーを供給できなくなります そのため筋肉はADPは失ったPi部分を他の何かから調達しようとするわけです それがそう クレアチンリン酸なんです いつもみたことあるクレアチンとは何が違うの?という方も多いでしょう 違いはクレアチンにリン酸がついているかいないかの違いです クレアチンリン酸はADPに対してリン酸基を供給することによってATPを再合成します 図で見たほうが分かりやすいですね 安静時にはATPとクレアチンが筋肉中に存在しています 運動が始まるとATPが分解されADPに変化し、リン酸を放出します ADP濃度が上昇するとクレアチンリン酸がADPと反応してATPを産生し、またクレアチンリン酸濃度の減少によりクレアチンとATPから離脱したリン酸が反応しクレアチンリン酸が再度合成されます このサイクルがぐるぐる回っていくことになります(人間の体ってすごいですね) これらの一連の反応は濃度変化によって引き起こされ、濃度が高いものは濃度の低い方へ、濃度の低いものは濃度の高いほうへ反応が進むという 平衡反応によってなりたっています(クレアチンキナーゼという酵素がメインに行っています) この一見すると完璧そうな機構にも問題もあるんです ホスファゲン機構は高い割合でエネルギーを供給できるんですが、 ATPとクレアチンリン酸は筋肉に少量しか蓄えられていないという欠点があるんです そのため、ホスファゲン機構は 持続的な長時間の運動では十分なエネルギー供給ができません じゃあどうすんねん!といいますとエネルギーの発生方法がホスファゲン機構から他の機構へ移り変わるんです 詳しくは下の解糖系で! 解糖系 解糖系は 筋肉に蓄えられたグリコーゲンあるいは血中に運ばれたグルコースといった炭水化物を分解しATPを産生します ホスファゲン機構ではクレアチンリン酸を用いていたのに対して解糖系ではグルコースが産生源なんです 解糖系により供給されるATPは 2分間程度以上続く激しい運動で、ホスファゲン機構を補う形で発現します この解糖系は 速い解糖と遅い解糖が存在します 簡単に速い解糖と遅い解糖を区別すると下の図のような感じです 解糖系ではグルコースやグリコーゲンが酵素などによってピルビン酸というものに分解されます そこからの変化が異なるんです! 速い解糖系 速い解糖系においては ピルビン酸は乳酸へと変換され早いATPの合成ができます 「乳酸ってあの筋肉痛のもとになるやつ!?!?」 そうですあの乳酸です どうしてこの乳酸が発生するかと言うと 産生と利用もしくは分解のアンバランスが原因で発生します この乳酸が蓄積すると 筋収縮を阻害します これは水素イオン濃度が増加増加したことによるアクチンとミオシン(筋繊維のこと)のクロスブリッジ機構への阻害や、pH の低下による酵素活性の抑制によるものと考えられています なんのこっちゃと思いますが、ようは 乳酸のせいで筋肉がうまく動かなくなるということです 話がそれましたが、 速い解糖ではピルビン酸を乳酸に変換してATPを産生しています 遅い解糖系 遅い解糖では速い解糖とことなり、 ピルビン酸のままミトコンドリアによって輸送されます その際にクレブス回路とよばれる電子伝達回路に入って速い解糖系よりもゆっくりではあるものの多くのATPを産生できます この遅い解糖、酸化機構や有酸素性機構とも呼ばれています。
3乳酸を利用する。
そこで作られたピルビン酸は、細胞膜内のミトコンドリアに取り込まれ、クエン酸回路や電子伝達系(有酸素/好気呼吸)で代謝されます。
これがわかっていれば、• エンジンの機能を維持するためにエンジンオイル、冷却水などが必要です。 ATPが加水分解されたことで、ADP アデノシン二リン酸 というアデノシンと2つのリン酸基になります。 そのため、有酸素系のエネルギー供給だけでは、 あまり大きなパワーを生み出すことはできません。
12有酸素系(酸化系) 長時間にわたる運動をする為の筋収縮を時速する為には、筋肉のミトコンドリア内で主に糖や脂肪の燃焼、酸素を用いた有酸素性エネルギー供給系が必要である。
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大きく分けて 3種類の方法があり、それらを運動の様式によって使い分けています。 つまり、全力疾走を15mほどするとエネルギーが切れるので、身体は動けなくなってしまうのです。
17そして、 有酸素系は本当に半永久的に続きます。
また、酸素と同時に 脂質を利用するため、体内の脂肪を消費することができます。
しかし現在は、 運動開始直後から全ての系が働きはじめ、運動の強度や持続時間によって主として利用されるエネルギー供給系が異なると考えられている。
有酸素運動と無酸素運動? 俗にいう有酸素運動と無酸素運動は、上記の3つのエネルギー代謝機構の違いによって分けられています。
このシステムはエネルギーの生成の過程で、疲労物質である「乳酸」が作られるため、過剰にたまると 疲労感の原因になります。
生物学的な呼吸は、有機物を分解してエネルギーを製造し、貯蔵されるまでを指し「 内呼吸または細胞呼吸」といいます。 最終的な代謝産物は細胞内のエネルギー要求により制御され、もしレジスタンストレーニング中のように速いエネルギーが要求される場合、速い解糖が主として働きます。
19筋肉には、速筋線維と遅筋線維があり、一般に、 糖を分解する能力が高いのは速筋線維です。
エネルギー供給の種類は、大きく分けて以下の3つに分けられる。
また発生した乳酸を酸化してエネルギーを作り出す。
そして、もう1つの違いは体内のエネルギー全てを使い切ってしまうレベルの運動だと言うことです。
こういった理由から、持久性競技の試合前には、カーボローディングを行うことが推奨されているのです。 また、このエネルギー代謝の特徴の一つに、グリコーゲンが分解され最終的に 乳酸が作り出される、ということあります。 運動強度が高く息切れするような運動では、 無酸素系のエネルギー代謝が多くなります。
遅い解糖系とは これに対し、軽い強度のエアロビックダンスの開始時などのようにエネルギーの供給がそれほど高くなく、かつ細胞内の酸素の量が十分である場合には遅い解糖が使われます。
半永久的に動き続けることができる人間の強みこそがこの有酸素系です。
きつい運動時にはリン酸が多くできます。 脳の血液脳関門は「グルコースしか通さない」とされていましたが、空腹時に脳が機能するのはケトン体による脳のエネルギー化です。
3クレアチンキナーゼはクレアチンリン酸とADPからATPを再合成する反応を触媒しますが、この過程で、クレアチンリン酸は、ADPにリン酸基を供給することによってATPを産生します。
無酸素性エネルギー産生の無酸素とは、 酸素が必要ないという意味• 3つのエネルギー代謝は同時に起こるので、1つだけ使われるということはない ここまでを整理すると• その際に筋肉を動かすエネルギーが必要ですが、そのエネルギーの元が ATP アデノシン三リン酸 と言われる物質です。
ところが、実際には、7秒でクレアチンリン酸がなくなるということはありません。 具体例 スタートダッシュ数本や加速走数本、ジャンプ系の補強 やる時は全力で走る、休む時は完全休養で回復させます。 食事で摂った栄養って、どんなメカニズムでエネルギーになるんですか? 筋肉を動かすためには、エネルギーが必要です。
8解糖系の代謝システムは、高強度の運動を数十秒ほど続けるためにATPを生成する 解糖系の代謝システムは、クレアチンリン酸系の次に素早くATPを生成して、高強度の運動を数十秒ほど続けるためのエネルギーを供給します。
この経路は大変複雑であり、また代謝の過程で酸素を必要とする為に 好気的 、先に挙げた2つのエネルギー供給系と異なり瞬間的なエネルギー供給には不向きである。