またかとゴーシュはどきっとしましたがありがたいことにはこんどは別の人でした。
しかし彼は、三毛猫にだってひどいことをしていたのに、なぜカッコウにだけ謝ったのでしょうか。
」 ゴーシュは、まるで嵐あらしのような勢いきおいで「印度の虎狩(インドのとらがり)」という曲を弾き始めました。
それからやっと考えついたというようにいいました。
演奏会の当日、楽団の演奏は大成功した。
」 そらと思って弾き出したかと思うといきなり楽長が足をどんと踏んでどなり出しました。
「ああ、この子はどうせ病気になるならもっと早くなればよかった。
「セロ」とは楽器のチェロのことです。 ゴーシュは、動物たちから音楽の基礎を学びます。 わたしはついて歌いますから」 「うるさいなあ。
「だまれ。
するとどうでしょう。
」 「なまいきをいうな。
ゴーシュが音楽的に成功しましたが、彼の行動や住む家などからは、彼が幸福であるようには描かれていないことが分かります。
- 映画『セロひきのゴーシュ』/製作:映画局/演出:神保まつえ/声の出演:、上田恵子、、、、 1982年版 [ ] 1982年の映画『セロ弾きのゴーシュ』はが監督しが5年の歳月をかけて完成させた作品。
光輝あるわが金星音楽団が、きみひとりのためにあくひょうをとるようなことでは、みんなへもまったく気の毒だからな。 ゴーシュははじめはむしゃくしゃしていましたがいつまでもつづけて弾いているうちにふっと何だかこれは鳥の方がほんとうのドレミファにはまっているかなという気がしてきました。 ともかくも、あの猫にだけはどうもゴーシュの当たりがきついようです。
17「だめだ。
リズム、音程、感情の三つが改善された結果、ゴーシュの演奏が聴衆の心を動かした。
ゴーシュはセロを弾くのをぴたりとやめました。 2日目:「かっこう」がやって来る 次の晩、ゴーシュがまた家で練習をしていると、今度は「かっこう」がやって来ました。
16」 「何だと」ゴーシュがききました。
そしていきなりどんと扉へからだをぶっつけましたが扉はあきませんでした。
十日前とくらべたらまるで赤ん坊と兵隊だ。
ゴーシュはそのとき、初めて楽器に欠陥があることに気づきます。
小さな町のトーキー映画館付きオーケストラの、下手くそで指揮者にいじめられるセロ(チェロ)弾きの青年が主人公。
「だめだ。